ベルリンの公共交通
ベルリン市には、地下鉄、鉄道、バスでなる立派な公共交通網があります。
ベルリンは広いので、地区によっては異なるかもですが、我々はマイカー無しで快適に生活しています。
地下鉄、鉄道、バスの切符は共通で、定期か、回数券(4回分)か、普通の切符があります。そして、地下鉄、鉄道には改札がありません。エレベーターに乗り込めば、直接ホームに通じるのです。これ、毎度ベビーカーを転がしている身としてはとても便利。街中から改札へ、改札からホームへと、エレベーターを探してウロウロするのは結構面倒なので手間が省けます。
改札がない代わりに、ホームや駅の入り口には打刻機が置いてあって、回数券や普通切符を使ってる場合は打刻して乗ります。印字された時刻から2時間まで乗っていてOK、ただし2時間以内であっても、往復してるとみなされるとアウトです。
この打刻時間が、抜き打ち的にチェックされる仕組みで、キセルがばれると一律60ユーロの罰金を支払うことになります。いちいち改札機でチェックはしないが、バレれば60ユーロという仕組み、どっしり構えてる感じが好みです。
ベルリンに来て2か月、うっかり打刻し忘れそうになったこと数回。未だにチェックされたことがないので、どんな人がどこに現れてどんな風にチェックするのか分からず、、、うっかりしたタイミングで会ってしまったら怖いけど、かなり興味あります。
バスも同じで、バスの中に打刻機があります。
あと、電車やバスが犬同伴OKなのも楽しいです。これは犬のしつけに厳しいベルリンならではなのかな?どの犬もおとなしく伏せしています。
さらに、電車は自転車の持ち込みOKです(バスで自転車は見たことがない)。OKなのかわからないけど、ホームで自転車こいでるオジサンもいました。
ちなみにマイカーはないものの、家具やなどへはレンタカーで行ったりしています。このレンタカーもベルリンならでは(日本とは違う)仕組みだったりで、いつか書こうと思ってます。
保育園に入るまで② 保育園(KITA)を探す
日本の場合、認可保育園への申し込みは一括して役所に行いますが、こちらの公立保育園(KITA)の場合、役所が担当するのはGutscheinの発行だけで、実際入るには、保育園(KITA)に個別にアタックすることになります。
どこにKITAがあるのか、ベルリン市のHPで見ることができますが、私の場合(ドイツ語のHP見てもよく分からないから)歩いていてKITAらしきものをチェック。片道30分くらいの範囲に、4つくらいのKITAを発見。
住民登録がまだ先だけど、ウェイティングリストに載せてもらおうと、近場のKITA2つに接触してみることにしました。
私も旦那も言葉が不安なので、最初はメールで問い合わせしたものの返信は来ず。。。これ、ドイツあるあるみたいです。病院でもなんでもメールでのお問い合わせはお勧めできません。
作戦を切り替え、次は英語ならなんとかなる旦那が電話で問い合わせ。2つのうち1つは電話なかなか繋がらず、後日直接訪問。。繋がった方のKITAも『英語できる人今日いないから来週電話して』となり、数日後に再び電話したりと、簡単ではなかったです。
で、なんと、1つのKITAから空きがあるとのお話が!
『住民登録が来週だからまだGutschein持ってないんだよ』と伝えたら、『じゃあGutscheinゲットしたらまた連絡して』と言われました。(正確には、旦那が言われました。英語で言われました。。)
Gutscheinを入手して再び電話できたのは、それから約2週間後だったのですが、名前も伝えてないのに1枠取っておいてくれた様子。
『あ、この前電話してきた日本人ね、Gutschein取れたのね、じゃあ今度ミーティングしましょう』みたいなことで、話は進んで行きます。
保育園に入るまで① Gutscheinをもらう
我が家には2歳になったばかりの息子がいます。
彼は満1歳からの約1年間、私の仕事復帰に伴い、日本の保育園に通っていました。その時、楽しく通っていたのでベルリンでも通わせたい(保育園が無理でも同じ年頃の子どもと過ごす機会をつくりたい)、もし保育園に預けられたら、私はドイツ語習いたい!ということで保育園入りにトライしました。
ベルリンの公立保育園に当たるのが、KITAという施設です(実際には保育園と幼稚園が合体したような施設)。この公立保育園(KITA)に入れるには、まず、役所に保育の必要性を認めてもらって、『Kita-Gutschein』という券(実際にはA4の紙。許可通知みたいな)を発行してもらいます。
住民登録の後、オンラインでGutscheinの申請をしました。申込書に必要事項をチェック&入力してプリントアウトし、添付書類と一緒に郵送することで申請できます。
検索でヒットしたブログを読み漁ると、『所得証明やパスポートの写しなどの添付が必要』『申請してから発行されるまで数週間』とあったのですが、添付書類は不要(準備してたけど、、)な上、ほぼ1週間で家にGutscheinが届きました。しかも、満3歳までは所得に応じて保育料がかかるはずが、Gutscheinには無料と書いてある!(ただし給食費はかかります)
ビックリして旦那が調べたところ、どうやら最近法律が変わり、この8月から、満2歳以上の保育料が無料になったのです。添付書類なしや迅速な発行については、おそらく、法律改正に伴い処理方法に変更があったためだろうと(勝手に)思っています。
ちなみに私はベルリンで働いていません(ドイツ語はもちろん、英語も働けるレベルでないので。。)。それなのになぜ公立保育園(KITA)に預けられるかというと、その理由は『語学の勉強』です。これは移民の街、ベルリンならではかと思います。
移民がドイツ語を学んで、街になじむことを自治体がバックアップしてくれているのです(ちなみに語学の勉強もベルリン市民大学で安価にできます)。また、移民の子どもがドイツ語を学ぶ場となることから、外国人である我々も除外されることなく、公立保育園(KITA)に無料で子どもを預ける権利があるようです。
なお、Gutschein申請時に、親が語学学校に通っていることを証明する必要はありません。親の就業や就学のチェックは、KITAでするようです。
ということで拍子抜けな感じであっさりGutscheinをゲットできました。
次は、空いているKITAを探すことになります。
住民登録
2016年8月9日、ついに住民登録を終えました(もう2週間以上前ですね。。。)
こちらについたのが6月30日、7月以降のスケジュールがハッキリするのを待って、7月4日に住民登録の予約をしようとしたら、最短で空いていたのが8月9日でした。もうどんだけ混んでるんだよ!ベルリン!
一応、住み始めてから2週間以内に登録しなさいとされていますが、無理です。(インターネット上で予約をできるので、もしや日本にいるうちに予約すべきだった?)
住民登録をしないと、①銀行口座が作れない、②保育園(たぶん幼稚園も)の利用申請できない、③VISA取得できない、、で待ちに待った住民登録という感じでした。
ちなみに①、②、③は我々が困った順です。
①;近所のスーパーなどではクレジットカードを使えないところも多く、キャッシュ大事です。一応日本からある程度現金で持ってきていたものの、生活立ち上げには何かと支出があり、お金を下ろせる銀行口座を持ちたかった
②;子どもを保育園(KITA)に通わせるには、まず役所に保育園(KITA)利用の許可をもらう必要があります。日本でも保育の必要性の認定が必要(私の住んでいた江戸川区では必要だった)ですが、同じような感じです。この許可を求める申請も、住民登録をしてないとできません。こちらにも待機児童がいるようなので急いで申し込みたかった。
③;私的にはまったく急いでなかったけど、旦那としては早く取得したかったみたいです。ちなみにVISAの手続きも予約制ですが、住民登録ほど混んでいません(とはいえ3週間後くらいまで予約いっぱい)。
そんなことで、我が家としては大きな一歩でした。
この後、保育園(KITA)に関して、どんどん話が進んで、なんと9月から慣らし保育です。これについては詳細をまた書きたいと思います。
※写真は住民登録をした役所の外観。テッペンの旗はベルリン市の旗です。
ベルリンまでの道のり②
前回の成田→アブダビに続いて、アブダビ→ベルリンのことを書きます。
アブダビ空港でのトランジット約5時間。
まずはラウンジへ。子どもと旦那でシャワーを浴びて、果物やチーズやパン、ヨーグルトなどで軽食。本当ならゆっくりしたいけど、子ども(1歳10か月)がじっとしているわけがなく、迷惑もかけられないのでイソイソと退場。
その後は空港内をくるっと散歩(子どもはベビーカー)。
そうするうちに、「くっく。くっく。」と言い始めた子ども。歩きたい様子。
混んでいるし、置いてある商品をいじられても困るので、搭乗口付近の待合所で子ども開放。空いていたのであちこち歩き回ってご機嫌。
でもだんだん混んできて、自由に歩かせられなくなって、愚図り出して、大泣きして、、、ってごちゃごちゃしているうちに、搭乗1時間前に寝てしまったのです。。
搭乗時に目覚め、そこからベルリンまでの6時間、寝ませんでした。
じっとイスに座ってるなんてできる訳もなく、それはそれは辛い6時間でした。
持ち込んだオモチャたちはいたずら道具と化し、あちこち投げ飛ばそうとするし、思い通りいかないとイヤイヤだし、疲れ果てました。
結論として、1歳10か月と一緒に、成田⇒アブダビ⇒ベルリンはお勧めできません。
言い聞かせができるわけでもなく、一方でいたずら能力が高い、この月齢は、とにかく少しでも早く着くことを優先させる方がよさそうです。(もちろん安さは文句なしなのでどちらをとるか)
なお、東京からベルリンへは、フィンエアーでヘルシンキ経由が最短ルートだそうです。
ちなみにうちの子どもはフライト2日前に中耳炎と診断され、薬を飲みながらの移動でした。ただでさえ、飛行機で耳が痛くならないか心配なのに、中耳炎ということでドキドキでしたが、その点は何も問題ありませんでした。(一応、離着陸の時には何かしら飲ませるようにはしています)
薬の効きが良かったのか、エディハドの機体が良かったのか、子どもが鈍感だったのか、、、
ベルリンまでの道のり①
ベルリンへはエディハド航空で。
成田→アブダビ→ベルリン。12時間→トランジット5時間→6時間半。
これは旦那のチョイスで理由は価格。3名で122,290円(燃油、諸税、手数料込み)。
ほぼ1日がかりの工程に子ども(1歳10か月)がどれだけ我慢できるか心配で、気を紛らわせるためにアイテムを準備!大量のシール(トーマス系、プラレール系)、トーマスとパーシーのおもちゃ、水で塗る塗り絵、いないないばぁの本。
まずは成田→アブダビ。
17時頃に成田空港入りし、18時に見送りに来てくれた私の両親と待ち合わせて夕飯。
子どもの食べ物があるか心配だったけど、うどん屋でおにぎりと、かぼちゃとさつまいもの天ぷら(の衣を取った中身)を食べれたので大満足。
この後19時から20時過ぎまで、ひたすら動く子どもの相手です。両親は交代制。
大好きな自動販売機をしばらくいじった後、動く道をダッシュ。こんなに走れたの?ってくらい走る走る。降りるところや乗るところ、人がいる場合は危ない&迷惑なので親が介助。こちらが疲れて、離れさせようとすると大泣き。(人の少ない時間帯なのが救いでした)
激闘?の甲斐あって、飛行機乗って30分くらいで寝んね。30分はシールペタペタ親の腕とかに貼って遊んでました。就寝後は10時間くらい熟睡!
子どもの席をとったのは大正解。3列シートの真ん中で、手足を両親席に伸ばして寝てました。おかげで私は窮屈だったけど仕方なし。オムツがタプタプな時は、その場でタオル敷いてパパッと交換できたのも良かった。2歳前でも子どもの席は重宝します。
起きた後も機嫌よく遊んで(トーマスとパーシーご活躍)、その後食事(朝食)。
ちなみに、離陸後に夕飯が出だけど、子どもの分は寝てたのでパス。空港で夕飯済ませたので迷いなく、パス!
そして、着陸前、ベルト着用サインが出たときのことです。テーブルを戻すこと、ベルトを付けることが嫌でぐずり始めた息子。しかし、取っておいたオレンジジュースを与えたら黙った。そこから無事に着陸。
大事な時の最終兵器として食べ物を取っておくことが大事と学び、これは次の便にも活かされました。
ちなみにエディハド航空には『フライングナニー』なる、子ども相手担当乗務員がいます。この便にもいました。他の乗務員と違ってオレンジ色のエプロンして、搭乗した時に『またあとでね!』と言ってくれたけど、特に何もしてくれなかったという記憶。
子ども用のおもちゃセット(小さな色鉛筆のセットなど)と子ども用の食事を渡す係って感じだけど、『相手してくれる』『遊んでくれる』感じではなかったです。
うちの子ずっと寝てたからかも?